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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える
 三遠南信地域は,愛知県東三河,静岡県遠州,長野県南信州(飯田市/松川町/高森町/阿南町/阿智村/平谷村/根羽村/下條村/売木村/天龍村/泰阜村/喬木村/豊丘村/大鹿村)の57の市町村で構成する地域で,面積5,700k㎡・人口200万人の大きさがあり,一つの県に匹敵する。

 長野県南部,天竜川の畔に広がる下條村。出生率を向上させたことで全国的に知られる村。2007年の出生率は2.12を記録した。一時は578人に減った14歳以下人口が,2008年には723人にまで回復した。小学校の教室が不足し,図工室を臨時で教室にするうれしい誤算も生じた。数年前には初のコンビニが誕生,電器部品工場進出が決まるなど相乗効果も出ている。

 人口約4000人の長野県下伊那郡下條(しもじょう)村は,人口対策が実を結び一躍注目を浴びた。アイデアマンでもある伊藤喜平(きへい)村長がリーダーシップの発揮のもとに打ち出した施策は多様多彩である。

①役所職員の意識改革 
 助役以下,村役場全職員をホームセンターに1週間の研修に出した。結果,一人何役もこなす職員に生まれ変わった。おかげで退職不補充が可能になり,職員数・人件費とも半減した。
②住民の意識改革
 道路は役所が作るのが普通であるが。ここ下條村では村民が道路をつくる。借金もなく道路がつくれ,皆で力を合わせることで村民の意識連帯感も深まる。村の財政健全化にも取り組み,県の薦める大規模下水道工事を断り,簡易な 浄化槽方式により多額の借金もせずに安価に下水道を完成させた。
 これら創意・節約でつくり出した財源を,子育て支援や教育,福祉の維持にまわすことができた。
③村民増加計画
 村内の各所に10棟124戸のタイルにおおわれた三階建てマンションがある。部屋の広さは2LDKで63平方メートル。駐車場2台付きで,家賃は36千円で,近隣の飯田市の半分程度。いまや20組の夫婦が入居待ちの状態にある。
④子供の医療費の無料化
 村では子育て支援として子どもの医療費無料化を段階的に拡充,04年度からは 中学生まで広げた。さらにこの2年で村営保育園の保育料を20%値下げ。子供向けの書籍を中心に68千冊の蔵書がある村営図書館も中心部に建てた。

 下條村は,俳優 峰竜太氏の出身地でもある。

 補助金頼りの行政で,各自治体は考える力と自主性を失った。景気対策で実施された公共工事の結果,全国の市町村は多額の借金にまみれ,国と地方の借金総額は約1000兆円。住民サービスを手がけることもままならない。しかも国の補助金は縛りが多い。下條村はこれらを申請せず,全て自前予算。村の財政の健全さを示す起債制限比率は1・7%で,これは長野県内一位である。


下條村自立(律)宣言
http://www.vill-shimojo.jp/01gyousei/07gappei/2009-0408-0942-9.html
2008年度 イエローリボン賞:伊藤喜平
http://www.fdc.gr.jp/cam/bestfather/2008/1.html



人口流動の地方再生学  /松谷明彦/編著 [本]

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創造的地方自治と地域再生  /池田清/著 [本]

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