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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える



 大規模太陽光発電所(メガソーラー)事業を展開する中国系を中心とした外資系企業が,東北での土地確保に積極的に動いている。岩手県では県内の未利用地50カ所を選定したリスト(http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?cd=35632)を作成しているが,岩手県が把握する限りでは18カ所で契約締結,少なくとも4カ所の主体は海外資本という。

 市有地2カ所で中国系企業によるメガソーラー事業が予定される岩手県奥州市では,「未利用地の有効活用につながる」と市当局は参入を歓迎している。



 「海外資本の進出なんて,これまでなかった」と不安視する自治体もある。岩手県金ケ崎町は,国が太陽光発電の固定価格買い取り制度を開始した2012年7月前後からメガソーラー事業が急増。民有地4カ所で事業契約が締結され,うち1件が大手中国企業の子会社である。同町のケースは民有地への進出のため,細かな契約内容に町が介入できない。
 契約満了後の土地利用も更新か撤退かで大きく変わり,まちづくりの長期ビジョンは不透明となる。地元からは「制度を利用して利益をあげたら撤退するのでは」と懸念される。

 世界各地でメガソーラー事業を展開する中国系のスカイソーラーホールディングス(上海市)は北海道で事業を拡大する。日本法人のスカイソーラージャパン(東京・千代田)は,「道内全体に2年で十数カ所設置したい」としている。
 スカイソーラージャパンは道内では現在,上士幌町の1基を稼働させており,清里町,岩見沢市にも設置することが決まっている。旭川市でも検討中である。いずれも500キロ~2000キロワットの規模。

◆国の施策に疑問--国内メーカーの競争力低下を勘案しないままの門戸開放--
 太陽電池市場は2005年ごろまで,シャープ,京セラ,三洋電機,三菱電機などの日本メーカーが世界市場で上位を占めていた。その後,安価なサンテックパワーを筆頭とする中国メーカと台湾メーカーが急伸し,2010年には中国・台湾で世界シェアの6割程度,日本は1割を切るまでに落ち込んだ。国内外メーカーで性能の優劣はほとんどなく,価格競争で国内メーカーが後れを取り,国内で稼働するメガソーラーのうち,8割は中国・台湾などの海外製品である。
 国内メーカーを中心とした仕組みを作らず,中途半端な施策を進める国のあり方には疑問。電力料金でまかなわれる買い取り制度は,国民の税金を投入しているようなもので,それが海外メーカーに吸い取られるのも問題である。
 なお,すでにメガソーラー事業を展開したドイツでは中国企業との価格競争に敗れドイツ企業が破産している。


【用語解説】再生可能エネルギーの全量固定価格買い取り制度
 太陽光や風力,地熱など再生可能エネルギーの電力を最長20年間,電力会社に買い取らせることで,再生可能エネルギーの利用促進をはかる。昨年7月1日から始まった。太陽光発電の価格は1キロワット時42円と,1990年代から同様の制度を取り入れているドイツの約2倍の高水準だったが,今年度は38円に引き下げられた。
                 
                                        出典:産経新聞 2013.5.1  日経新聞 2013.4.13

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       岩手県大規模太陽光発電導入候補地の紹介について 
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   http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?cd=35632

1 候補地の概要(H23.11.10公表時)
 (1) 市町村数 25市町村
 (2) 箇所数 50箇所
 (3) 面積 946.7ha
 (4) 市町村別件数(25市町村,50箇所,丸数字は市町村別箇所数)
 盛岡市③,宮古市③,花巻市④,北上市③,久慈市⑤,遠野市①,一関市③,陸前高田市①,釜石市②,二戸市①,八幡平市②,奥州市②,雫石町②,岩手町①,滝沢村②,紫波町②,矢巾町①,金ケ崎町②,住田町①,岩泉町③,田野畑村①,軽米町①,野田村②,洋野町①,一戸町①

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      太陽光発電- 日本企業の動き 
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 京セラなど3社は,鹿児島湾岸の桜島に対面する埋立地(東京ドーム27個分の敷地)に29万枚の太陽電池モジュールを設置する。国内で計画中のメガソーラーの中では最大級で,発電能力は7万キロワット。総投資額は250億円に上る。全量を九州電力に販売する。

 オリックスは300億円の投資ファンドをつくる。東京海上日動火災保険系の東京海上アセットマネジメントは,三井物産と組んで100億円のファンドを設立。企業年金や生命保険会社から資金を調達して,10カ所のメガソーラーを計画している。

 豊田通商が60%,東京電力が40%出資する風力発電最大手,ユーラスエナジーホールディングス(非上場)は,数年間で400億円を投じ,北海道や東北に総出力10万キロワットのメガソーラーを最低3カ所建設する方針である。



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赤坂 憲雄

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