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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える
◆半導体大手ルネサス 主力の山形・鶴岡工場閉鎖

 経営再建中の半導体大手ルネサスエレクトロニクスが、主力生産拠点の一つで、子会社ルネサス山形セミコンダクタが運営する鶴岡工場(山形県鶴岡市)を閉鎖する方針である。鶴岡工場は画像処理などを行うシステムLSI(大規模集積回路)の生産拠点。同工場の従業員約1000人については、早期退職制度やグループ内での配置転換で対応する。

 ルネサスは2012年7月、鶴岡工場を含む国内の工場10カ所を削減する再編計画を策定。鶴岡工場については当初、台湾の半導体受託生産大手TSMCへの売却を目指し交渉を進めたが、合意には至らなかったもよう。 

●鶴岡工場の閉鎖 地域経済の影響懸念
 山形セミコンダクタ(鶴岡市)が運営する「鶴岡工場」を台湾積体電路製造(TSMC)に売却する方向で検討が進められている問題で、地域経済の影響が懸念されている。山形県は、雇用や経済面での影響が出た場合に、工場の従業員の雇用や取引先への資金繰りを支援していく考えを示していた。
 帝国データバンク山形支店によると、県内でルネサスエレクトロニクスと取引がある下請企業は43社と全国で5番目に多い。製造業が圧倒的に多い。

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  ┗■ ルネサスエレクトロニクスの会社再建策
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 業績が悪化している半導体大手ルネサスエレクトロニクスは、主要株主のNEC、日立製作所、三菱電機の3社が計500億円の融資を受ける。別途,菱東京UFJ銀行など主要取引銀行から計500億円も調達。大規模なリストラを進め,国内生産拠点の半減を柱に,3年以内に国内11工場を売却・閉鎖などで削減。希望退職を含め従業員の約3割に当たる1万2000~1万5000人程度の人員削減を行う。自動車や家電などを制御する半導体製品「マイコン」に経営資源を集中する。主力のマイコン事業では、高知工場を売却し、規模が大きい那珂工場(茨城県ひたちなか市)に集約する。


◆北海道-閉鎖・売却対象の函館工場 
 閉鎖・売却対象となった子会社のルネサス北日本セミコンダクタ函館工場(七飯町)では従業員たちに動揺が広がっている。同社は02年設立。函館工場の従業員は約600人で、集積回路(IC)チップを組み合わせたマイコン基板などを製造している。

◆青森県-子会社工場の富士電機株式会社への譲渡完了
 同社100%出資子会社である株式会社ルネサス北日本セミコンダクタの津軽工場(青森県五所川原市)を、富士電機に譲渡。

◆茨城県-マイコン事業は、那珂工場(ひたちなか市)に集約
 主力のマイコン事業では、規模が大きい那珂工場(茨城県ひたちなか市)に集約する。

◆群馬県-高崎工場は生産能力を縮小
 高崎工場(群馬県高崎市)の6インチのラインは生産能力を縮小して適正規模で運営を継続する。

◆福井県-地域経済や雇用への影響を危惧
 売却、閉鎖方針が示された福井工場(坂井市春江町大牧)はルネサスエレクトロニクスの子会社であるルネサス関西セミコンダクタ(大津市)の生産拠点。売却、閉鎖方針を受け地元自治体からは地域経済や雇用への影響を危惧する声が出ている。
◆滋賀県-滋賀工場は生産能力を縮小
 滋賀工場(滋賀県大津市)の6インチのラインは生産能力を縮小して適正規模で運営を継続する。
◆高知県-高知工場は生産能力を縮小
 高知工場(高知県香南市)の6のラインは生産能力を縮小して適正規模で運営を継続する。
◆山口県-山口知事、ルネサスに雇用維持要請 工場再編の影響拡大
 昨年7月,山口県の二井関成知事が都内のルネサス本社を訪問、同社が売却・閉鎖を予定している県内3工場について「地域にとって重要な拠点で事業継続と雇用維持をお願いする」事業継続と雇用維持を要請している。ルネサスは、山口県宇部市に2工場、同柳井市に1工場を展開する。
◆大分県-大分工場は閉鎖を免れ、当面操業を継続
 大分工場は閉鎖を免れ、当面操業を継続することになり、地元の関係者はひとまず安堵している。ルネサスは将来、売却も検討するとしているが、大分県の広瀬勝貞知事は「運営を継続できるよう関係機関と連携して必要な対策を講じていきたい」とのコメントを発表した。
 大分県内の半導体業界関係者は「(大分工場で生産する)車載用半導体に求められる品質や信頼性の水準は非常に高く、顧客が納得しない工場再編は難しい」と指摘。ルネサスが同工場を売却しようとしても簡単にはいかないとの見方を示している。
◆熊本県-2工場閉鎖・売却 県経済に大きな影響が懸念される
 熊本県内で閉鎖・売却方針の対象になった熊本錦工場(錦町一武)と熊本大津工場(大津町高尾野)の両工場には正社員約850人が勤務しており、県や町は当面、工場存続を同社に働きかける方針。
 熊本錦工場は1981年4月、錦町に進出した。錦町だけでなく人吉・球磨地域全体の問題として,地域一体で対応しなければならないとしている。 なお,自動車用マイコン部門・熊本川尻工場(熊本市南区)は存続する。

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