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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える


 熊本県八代地方のイ草生産量は全国の9割を占める。だが,生活の洋風化や安い中国産に押されて畳の需要は低迷している。JAやつしろによると、畳表1枚当たりの市場価格は、国産が1800円前後なのに対し、中国産はその半値程度という。
 こうした市場環境から,2012年の作付面積は最盛期だった約20年前の7分の1の794ヘクタール(県など調べ)まで減り、生産戸数は585戸にとどまる。

 こうした状況にあった,熊本県は従来品種より枯れにくく、収穫量が約2割多い新品種「涼風(すずかぜ)」の開発に、17年がかりで成功した。熊本県農業研究センターい業研究所(八代市)が以前に開発した品種「ひのみどり」は変色しにくく、触り心地がよかった。だが,苗が枯れやすいうえ、茎(直径1.16ミリ)が細いため、畳表1枚に約7000本が必要だった。
 このため、「枯れにくく、茎が太く、収穫量の多い」品種を目指し、1996年から開発に着手。「ひのみどり」と、茎が太い別の品種を人工交配し、優れた苗を選んでは育てる作業を繰り返し、ようやくスーパイ草「涼風(すずかぜ)」は各要素で納得できる品質にたどり着いた。
 「涼風」は、苗の枯れる割合が1%で、従来品種の「ひのみどり」の12%を大きく下回る。直径は1.3ミリとわずかに太い程度だが、畳表1枚が約6000本で済むようになった。さらに収穫量は1アール当たり72.5キロと、「ひのみどり」より約10キロ多いとのデータが得られた。

 熊本県は、価格抑制に有効だとして栽培を奨励することを決め、農林水産省へ品種登録を出願。今後、苗を増やし、早ければ2015年から本格的な栽培開始につなげたいとしている。



 
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