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 小学6年と中学3年を対象に実施される文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)をめぐる,静岡県の川勝平太知事と下村博文文科相との論争が激化している。

 事の発端は9月4日。静岡県が突如、学力テストの成績公表に踏み切ったことにある。公立小の市町別平均正答率と、「国語A」で全国平均を上回った校長262人の名前を明らかにした。都道府県が学校別成績などを公表する際には、市町村教委の同意が必要だと実施要領に明記されている。しかし川勝知事は同意を得ず独断で公表。「実施要領には『点数や平均正答率を発表するな』とは書かれていない」と主張する。その上で、「文科省も知事に許可なく都道府県別の結果を公表している。それと同じことをした」とも述べた。

 こうした独断公表を黙認すれば、学力テストの実施そのものが危ぶまれる。そう感じた下村文科相は公表された当日夜、「違法、脱法行為だ。ルール通りにやってほしい」と苦言を呈し、翌日の会見でも「ルールに反した公表には(国から県へ)結果を提供しないことも検討する」とたたみかけた。

 なお,文科省が来年度以降,独断公表の自治体に罰則を設ける方針を固めたことから双方の応酬はさらにヒートアップ。両者は6日の全国知事会で“直接対決”する予定。

 ◆直接対決

 「60億円もかかる役に立たない学力テストに財務省は厳しい目を!」

 静岡県庁で開かれた10月29日の定例会見。川勝知事は、財務省が予算削減のため文科省に「40人学級」の復活を求めたことに触れ,学力テストの実施予算も削減すべきだと訴えた。
  
 ◆水掛け論化

 川勝知事の批判は、学力テストの実施要領の規定そのものにも及び、10月22日には次のように語った。

 「実施要領は誰が読んでも明解に分かるものでないとルールとして失格だ。分かりにくいルールを根拠に、『違法』『脱法』とは笑止の至りだ」

 これに対し、下村文科相は2日後の24日、「(市町教委が)同意していないのにもかかわらず知事が勝手に公表することがルール違反なのは明確だ」と改めて反論し、議論は水掛け論になりつつある。

 今回の問題を受け、文科省は来年度の実施要領に、規定に反して成績を公表した自治体には翌年度の結果の一部を提供しない罰則を設ける方針だ。文科省幹部は「成績公表は時代の流れといえる。一方で学校の序列化や過当競争を懸念する声も根強く、文科省では慎重に検討を重ね、厳格なルールを設けた。独断公表はその努力を台無しにしかねない」と話している。

 出典:文科相VS静岡知事、学力テストめぐり論争過熱「脱法行為だ」「笑止千万」- 産経ニュース(2014年11月4日)
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