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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える


 兵庫県三田市 https://www.city.sanda.lg.jp/  は県南東部に位置する面積約210平方㌔㍍の街である。南は神戸市,東は宝塚市と猪名川町,西は加東市と三木市,そして北は篠山市と接する。

 三田市が脚光を浴びたきっかけは,、1981年に入居が開始された「北摂三田ニュータウン」 の開発である。面積は1200㌶に及び、ニュータウン全体が「フラワータウン」「ウッディタウン」「カルチャータウン」「テクノパーク」 の4エリアに分けられ,期を分けて長期間にわたって分譲するなどの工夫が施された。

 1985年に3万人台だった人口は,開発に伴い急速に増加し,97年に10万人を突破。88~97年に人口増加率は10年連続で全国1位を記録した。だが,開発・分譲の終了後は人口の流入が止まり,2011年の11万5000人をピークに人口は横ばいとなり,現在は11万2000人にまで減少した。開発終了後は人の新陳代謝が進まず,人口減少に転じた。

○都市と農村が融合した街

 現在、三田市の高齢化率(65歳以上が占める割合)は21・3%と、全国平均の26・6%に比べて低い。空き家率も13年に10・8%と、全国平均の13・5%はもとより東京都の11・1%に比べても低い水準にある。
 だが,三田市の将来は楽観視はできない。国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば,三田市の高齢化率は今後急速に高まり,25年にば30・8%と国の平均値30%を超え,45年には40・7%に達すると推計されている(国の平均値36・8%)。
 ニュータウンであるが故の急速な高齢化を,三田市はこれから迎えるのである。人の新陳代謝を活発にするには、人を集める「仕掛け」が必要である。

ニュータウンとしての顔ばかりが目立つ三田市だが、この街を歩くと「都市」とT農村」が見事に融合した街であることに気づく。
 とくに市北部は豊かな里山が残っている。有馬富士や千丈寺山、天神岳などの山々に囲まれている。88年に完成した千丈寺湖はブラックバスの釣り場として人気だ。ブランド牛の三田牛の肉を扱う店はミシュランガイドに載っており、三田米もおいしい米として名をはせている。
 三田市は「地域おこし協力隊」を16年度に結成。地域外の人材を積極的に呼び込み、産業創成やコミュニティー活性化を図っている。地元の名産・母子茶をクリームに繰り込んだどら焼きや、三田牛の牛糞を堆肥として利用した減農薬のにんにくの生産などの成果が出ている。
 近隣の加東市や三木市のような「ゴルフ場銀座」となるのでなく、地道な人の呼び込み作戦を展開している。新しい三田の像を生み出せるか期待したい。   
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