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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える
 近年,北海道内のスーパーはアーク,コープさっぽろ、イオンの「三強」の寡占され,店舗での価格・サービス競争は限界に近づきつつある。この究極の寡占市場ともいえる北海道にあった,弱者「イトーヨーカ堂」の移動販売の成否の行方が注目される。

 今年6月,イトーヨーカ堂の「アリオ札幌」(札幌市東区)は,市内都市部の高齢者施設をターゲットに移動販売するという新しい試みを開始した。8トントラックに生鮮食品、冷凍食品、日用品、衣料品など1000品目を積んで、老人ホームや介護施設31カ所を巡回。週6日間、一目当たり1~2施設を回り、可動冷蔵ケースを施設の部屋まで運び込んでの販売を行うというものである。

 イトーヨーカ堂、セブンイレブンの道内売上高を合計しても2000億円には届いていないとみられることから,リアル店舗の競争ではアーク,コープさっぽろ、イオンの「三強」に太刀打ちできない。そこで北海道におけるイトーヨーカ堂,強いてはセブン&アイの存在感を高めるの試みとして,「買いもの弱者」に焦点を絞り,都市部での移動販売という,他に例のない「社会貢献型ビジネス」に活路を見いだそうとしているのではと推察される。

 都市部に住んでいても,体力の衰え,さらには車や自転車を持たない施設の入居者は札幌のみならず全国的にみても増加している。イトーヨーカ堂の高齢者施設をターゲットとした移動販売は,リアル(実)店舗、ネット店舗に続く第3のビジネス誕生の予兆とも言えよう。


関連情報-イトーヨーカ堂は,北海道の食品スーパー、ダイイチと資本・業務提携
 2013年7月23日,セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂は,北海道の食品スーパー、ダイイチと資本・業務提携すると発表した。北海道地区での食品小売分野の事業基盤を強化する。イトーヨーカ堂は,北海道に旭川,函館など12店舗を出店している。

 ダイイチは、帯広市、旭川市、札幌市を中心に食品スーパーマーケットを展開している。2012年9月期の連結売上高は316億円、営業利益は7億円。





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