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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える


  テツandトモのブレイクは2003年。青いジャージを着てギターを引きながら歌うトモと、音楽に合せて踊るテツの2人が織りなす芸「なんでだろう」は2003年の新語・流行語大賞にも選ばれた。

 一般に、流行語大賞に選ばれた芸人は一発屋で終わると言われがちだ。だが、あれから13年。彼らはその定説を見事に覆し、全国各地を駆けまわり、CDデビューまで果たしている。今年4月にリリースされた両A面の3rdシングル「
泥の中の蛍/おんなじ空の」は本格的な歌謡曲に仕上がったナンバーだ。

 いったい、はなぜ全国各地で呼ばれるのか。そこには、単なる「再ブレイク」とは言い切れない彼らだけが持つ独自のパフォーマンスが隠されていた。


>>>テツandトモの“地方営業の戦略”がスゴすぎる「毎日新ネタをやっているようなもの」

           出典: 週刊SPA! 6月5日(日) http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160605-01124993-sspa-soci


 芸人の「成功」と言えば、キー局のバラエティ番組に出演し、レギュラーを勝ち取ることに収斂しがちな昨今。

 その点で、テツandトモの仕事はまったく新たな分野を切り開いていることがわかるだろう。既存の市場の中でパイを奪い合うのではなく、自ら市場をつくり、その中で最適なパフォーマンスを披露する。試行錯誤の中で確立された彼らの芸は、一朝一夕で身につくものではないことは、「毎日が新ネタ」という彼らの言葉に象徴されていると言えるだろう。


地方から引っ張りだこーテツandトモの“地方営業

――地方営業が増え始めたのはいつからでしょうか。

トモ:2006年から2012年3月まで、NHKで日曜日の番組をやらせていただいた関係で、長期間の地方営業はできなかったんです。なので、番組が終わった2012年4月以降がより地方の仕事が増えた時期だと思います。

――全国を回られていますが、どのようなイベントに出られることが多いのでしょうか。企業のイベントが多いのでしょうか?

トモ:企業さんもありますし、自治体さんもあります。会社設立記念パーティでしたり、企業さんのお客さまを招いての感謝の集いでしたり。それはもう全国津々浦々でありますね。

世の中、こんなにイベントってあるんだ、と私も芸人になって初めて知りました。

――一般的なお笑い芸人さんの地方営業といえば「どうも~!◯◯で~す!」から始まるコントじゃないですか。そのコントをいろんな場所で、いろんな企業の前で披露するわけです。ところが、テツandトモさんのステージはお客さんによってカスタマイズしていると聞きました。

トモ:そうですね。何が正しいステージなのか人それぞれでしょうけど、私たちの中では自分たちのネタを純粋に楽しんでもらうというのが一つの目標としてあります。

地方営業の場合、事務所によってステージ時間は様々です。15分もあれば30分のケースもあります。でも、15分となると自分たちのネタをするだけで時間がいっぱいになってしまいますよね。

「毎日新しい台本を渡されてネタをやっているようなもの」

 他の芸人の地方営業が15~30分というケースも少なくない中、テツandトモは1時間ステージの上で観客を楽しませることができる。それゆえ、彼らのステージの構成が、ほかの芸人とはまったく異なることは明らかだ。初対面の相手を1時間ものあいだ笑わせるために、彼らはいったい何をしているのだろうか。

トモ:ステージを披露する企業さんの中で知っていること、地方の自治体でしたらその場所の名産をネタに入れたりします。

いまイチオシの商品だったり、社員のみなさんがモットーとしていることなどを事前に楽屋でヒアリングするんです。毎年社員全員で社員旅行に出かける企業さんでしたら、社員旅行のエピソードなんかを入れるわけですね。そうすると「なんで知ってんの!?」と盛り上がるわけです。

――ヒアリングは具体的にどういった方にするのでしょうか。

テツ:呼んでださった担当の方です。部長さんでしたり、若手の方でしたり。20~30分ほどですかね。

――20分ほどの時間で、今日のお客さんならではの「あるある」を引き出せるものなのでしょうか?

テツ:それが難しいんですよ(笑)。ただ、パターンはある程度決まっています。たとえば「会社の前のバス停の名前が最近変わったのなんでだろう~」とか、「会社の最寄り駅はみんな利用するのに、急行止まらないのはなんでだろう~」とか、「業績上がってるのにボーナスもらえないのなんでだろう」とか(笑)。

ふだん皆さんが思われていることを、ヒアリングを通してうまくネタにはめて作っていくわけです。

――なるほど。でも、それは毎回ステージごとに違いますよね?

トモ:違いますね。20分のヒアリングを通して完成したネタを、ステージが始まる前に暗記するんです。なので、毎日新しい台本を渡されてネタをやっているようなものです。ただ、そのぶん笑っていただけた時のインパクトはすごいです!会場が1つになってすごく盛り上がります。

テツ:あとは、会社のスローガンも覚えますね。テツandトモのモットーと、会社さんが掲げているスローガンって方向性が同じようなこともあります。たとえば「お客様に対するおもてなしの心をもとう」とか。なので、会社さんのスローガンを覚えておいて、ネタの最中にサラリと口にしたりします。するとこれまた「なんで知ってんの!?」と拍手をいただける。

――20分でローカルネタを引き出すには何かコツがあるものなのでしょうか。

トモ:過去の企業さんで披露したネタを例に出すようにしてます。以前のお客さんの前ではオフィスが移転した話をネタにしましたとか、半年に一回部署が変わるのなんでだろうって言いましたとか。そうすると「あっ!それなら…」と思いついてくださるんですよね。

――スケジュールの過密さにも驚きますが、これだけ企業さんを前にしたステージが多いのはなぜでしょうか。どういったルートで仕事の依頼が入るのでしょうか。

トモ:依頼は事務所に連絡が入りますので、わたしたちも詳しくはわかりませんが、全国に支店がある企業さんですと、ある場所で行ったステージの評判がよくて、じゃあうちの支店でもぜひというケースはありますね。結果としてその企業さんの全国の支店や支社でネタをさせていただくことがあります。

◆「ひつまぶし」と言ったところで誰も「お~!」とはならない

――何回も行っている場所もあると思います。そうなると、情報が蓄積されてネタもどんどん深化していくのでは?

トモ:そうですね。ある町のステージだったら、町のローカルネタをやります。たとえば愛知県のある町に行くとしたら、愛知県という括りは広すぎるんです。「ひつまぶし」と言ったところで誰も「お~!」とはならなくて、町の地元のスーパーの話を入れ込むわけです。

テツ:そういったヒアリングで得た話はすべてネタ帳にぜんぶメモっていきます。ただ、書きだしたのは2年前で。それまでは書きとどめていなかったのでもったいないことをしました(笑)



林家たい平師匠との共通点

――全国どの場所でも笑いを取れそうです。これが地方から引っ張りだこの理由だったんですね。

トモ:とは言っても、30代のころは単にネタを披露するだけだったんですよ。地方のステージでは50代以上のお客さんがメインのケースが少なくありません。それで、50代の人たちは私たちを求めてないだろう、と思っていたこともありましたね。

それで、どうしたらこっちを向いてくれるのだろう、面白いとおもってくれるのだろうと考えて色々やってみたんです。

――試行錯誤ですね。

トモ:たとえば大きな声を出してみたり。でも、大きな声を出せば出すほど誰も聞かなくなるんです。逆に、何も声を出さないほうがみんな注目して聞いてくれる、なんてことがあったりとか。

――たしかに、大人数での宴会カラオケなんて誰も聞いていないことのほうが多いです。

トモ:それで色んな経験をしながら、現在の形になりました。地方営業でいまの形になったのは40代になってからですかね。

――同じネタを全国各地でやるコピペ的な手法ではなく、毎回ローカライズして、地元の人やその企業の人の「内輪ネタ」を意識的に入れ込むわけですね。

トモ:林家たい平師匠は地方公演で、時間があるときは近所を散歩するそうです。さらに時間があればラーメン店に入り、地元の方とお話をされるんです。そこで得たエピソードを落語のまくらで話すんですよ。これはその地を歩かないと生まれないことですよね。

――その場でネタを調達するんですね。

トモ:方言もなるべく使うようにしています。もちろん、上手くはないのでヘタなりに、です。青森なら「なすてだべ~、なすてだべ~」って言ったり。

 このような方言を交えたパフォーマンスは、小泉進次郎議員の地方演説と通底するところがあるかもしれない。両者に共通するのは、客に合わせたローカライズと内輪ネタを交えて相手を楽しませることだ。

 どの場所でも、どの相手に対しても画一的な振る舞いをするよりも、相手の印象に残ることは言うまでもないだろう。

――基本的なステージの流れを教えてください。

テツ:1時間のステージでしたら、ネタ45分、歌15分という流れをつくります。30分の場合も同じ比率です。よく歌っていたのは『あずさ2号』ですが、最近はワーナーミュージックさんに所属しましたので、シングル曲のほかに、同じレコード会社のコブクロさんの曲を披露するケースも出てくるようになりました。かっこいい言い方をするとレーベルメイトですよね(笑)

――最初のパフォーマンスでお客さんを惹きつけているので、歌もみんな聞いてくれますよね。

トモ:中には「なんで最初から歌ってくれなかったの!?」と言ってくださるお客さんもいますね。歌とお笑いどちらも見てもらえるというのは私達の強みかもしれません。

――最新のシングル曲『泥の中の蛍/おんなじ空の下』も、ネタなしの本格的な歌謡曲です。ミュージックビデオもふざけていない。ジャージも着ていませんし(笑)

トモ:「おんなじ空の下」では客席のみなさんにも歌っていただいたりしています。先日は会社の社長さんまで一緒に歌ってくださったんですよ!



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