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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える
秋田の風力 地元資本で 中小などの特別目的会社(SPC)相次ぐ

 風況の良さから風力開発が盛んな秋田県では,全額地元企業が出資する風力開発が増加している。中小企業6社などが出資した特別目的会社(SPC)は2017年10月,潟上市で大規模発電所を開業した。能代市や男鹿市でも2016年に県内資本のSPCによる風力発電所が稼働した。いずれも県内地銀2行が資金面を支援している。

 建設業を含む県内の企業や県内金融機関計11社が出資するSPCの株式会社A―WIND ENERGY(エーウインドエナジー,秋田市)は2017年12月,潟上市で風力発電所を建設。県から保安林を借り,1基当たりの出力2350キロワットの風車を計17基設置した。総事業費は156億円。

 総事業費は約156億円で,秋田銀行は9月29日,同事業に対してプロジェクトファイナンスによるシンジケートローンの組成を発表。 同社は機械金属加工の大館製作所(大館市)やガス販売のタプロス(秋田市)など県内6社と,秋田銀行がアレンジャー(幹事金融機関)およびエージェント(事務代行),三井住友信託銀行が共同アレンジャーとなり,青森銀行,岩手銀行,七十七銀行,東邦銀行,山形銀行,秋田信用金庫,羽後信用金庫,秋田県信用組合が参加している。

大森建設(能代市)や金属加工の秋木製鋼(同)など県内9社と能代市が出資して設立したのは,風の松原自然エネルギー(能代市)である。同社は市民を対象に電力会社への売電収入を配当することで出資を募ったところ,1口10万円で2千口の募集に対して7日間で7千口超の申し込みがあった。総事業費約160億円をかけ,16年12月に市沿岸部で出力2300キロワットの風車17基が稼働した。

 石材の寒風(秋田県男鹿市)や建設業の菅与組(潟上市)などが出資した風の王国・寒風(男鹿市)も16年11月,男鹿市内で出力2300キロワットの風車4基を稼働した。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がまとめた17年3月末時点の風力発電導入実績によると,秋田県の総設備容量は前年同期比26%増の35万5151キロワット。北海道を抜き青森県に次ぐ全国2位となった。従来は県外の大企業が開発や資本参加するケースが多かったが,地元資本による開発も増えている。

【地元地銀2行もバックアップ】
 上述の秋田の3件はいずれも地元地銀がプロジェクトファイナンス(PF)を組成して資金面を支援した。全国的にはメガバンクが主幹事を務めるケースが多いが,秋田では地銀2行が積極的に後押ししている。

 エーウインドは秋田銀が三井住友信託銀行と主幹事を務め,総額約140億円を協調融資した。青森,岩手,七十七,東邦,山形の各行や信用金庫など秋田県内の3金融機関も参加した。秋田銀は風の松原と寒風でも主幹事を務めた。






総事業費約156億円・日立パワーで着工へ

  日刊秋田建設工業新聞
  http://www.akks.co.jp/blog/2017/10/102-f585.html

 建設業を含む県内の企業や県内金融機関計11社が出資する株式会社A-WIND ENERGY(秋田市大町二丁目4の44,千田邦宏代表取締役)が潟上市天王字浜山に計画し,かねて準備を進めてきた「A-WINDかたがみ風力発電所」が5日,EPCの日立パワーソリューションズで着工する。出資から施工,住民配慮に至るまで「オール秋田」をキーワードに,施工の下請けも可能な限り地元企業を採用する方針だ。総事業費は約156億円にのぼる。

 計画は,潟上市天王字浜山から下浜山の県有保安林に出力2,350kW級の風力発電機を17基設置し,最大出力を39,950kWとするもの。26年に県有保安林での事業者公募に応募して採択された後,環境アセスに着手し,住民説明会も行いながら昨年12月に環境アセスが終了。同月から評価書を縦覧し,今月5日に着工することとなった。

 風力発電機はドイツのエネルコン社製で,送電線は各風力発電機間(約5km)と下浜山から秋田市飯島間(約9km)に埋設送電線(一部架空送電線)を整備。変電設備は秋田市飯島にある秋田火力発電所の東側に,引込鉄塔や変圧器などを設置する。EPCは日立パワーソリューションズ。

 土木造成工事は今月から来年11月までかけて実施。来年3月からは風力発電設備の電気工事や送電線工事,変電設備工事に着手し,変電設備は31年6月,電気と送電線は同年9月までかけて行われる。

 また,来春からは風力発電設備の基礎工事に着工し,同年11月までに整備する。風車の輸送・据え付けは31年4月から11月まで実施し,同年12月の運転開始を目指す。事業期間は20年間を予定している。

 総事業費は約156億円で,秋田銀行は9月29日,同事業に対してプロジェクトファイナンスによるシンジケートローンの組成を発表。同行がアレンジャー(幹事金融機関)およびエージェント(事務代行),三井住友信託銀行が共同アレンジャーとなり,青森銀行,岩手銀行,七十七銀行,東邦銀行,山形銀行,秋田信用金庫,羽後信用金庫,秋田県信用組合が参加する。

 A-WIND ENERGYは「地元企業による県民の資産ともいうべき風資源を活用した事業を通じた地域貢献」を企業理念に25年,大館製作所,タプロス,千代田興業,千代田電気工業,日本電機興業,秋田銀行が中心となり設立した,地元資本のみの風力発電事業会社。

 単なる発電事業にとどまらず,関連産業の地元定着,新たな雇用を通じた地域経済活性化などに関する活動に発展させたい考えで,施工の下請けも可能な限り,地元企業を活用する方針。

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