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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える
 この記事は,鹿児島国際大学地域総合研究所紀要『地域総合研究』2010年2月号,掲載の「市場縮小,地域格差拡大に対応--エリアマーケティングの実務1」の論文からの転載,連載です。

3 パラダイムが大きく変わる ――消費者意識の大変化――
 
 日本の消費構造は,人口減少時代を迎え成熟段階に入りました。食を取巻く環境を例にとると,加工食品の市場規模は多くの主力商品群で既に消費のピークを過ぎ減少に転じています。モノが満ちあふれ,各自それぞれのライフスタイルを追求し始め,消費トレンドも「モノ」から「コト」へと移行する動きも見られます。

 消費者の求める価値も一様ではありません。価格が大事な人もいれば,商品のブランド力を重視する人もいます。不況下ではありますが,多くの消費者が求めるものは,戦後,多くの日本人が憧れた「アメリカン・ウエイ・ライフ」ではありません。そこには,「アイデテンティ-自分らしさの追求」「賢い生活」といったキーワードが浮かんできます。多くの日本人は,生活必需品はさておき,耐久消費財などは,何に価値を置いて商品をもとめるべきか模索している状態ではないでしょうか。

 一方,市場の最先端にある売り手の小売業サイドでも,SPA方手法の導入,PBによる低価格戦略,セブン-イレブン・ジャパンに見られる価格競争を避けて日本型ネバーフッドストアの実現など,さまざまな戦略がとられています。
メーカーは,いたずらに流通サイドのPBの取り組み強化の動きをけん制・排除するのではなく,メーカーとしては顧客の支持が高い商品の分野で,自社ブランドの持つ価値をアピールし続けることがもっとも大切です。

4 内需拡大の重要性と必要性
「外需頼みの経済は不安定である。内需中心の,足腰の強い経済をつくりあげるべきだ」――内需拡大について触れた「前川リポート」が出たのは,いまから20年以上前の1986年のことです。もうかれこれ20年以上前からその重要性は言われていたことなのです。

 しかしながら,その後,日本の経済はむしろ外需依存が強まり,外需依存の経済構造の危うさについて論じられることはこれまでほとんどありませんでした。昨今,世界的な金融不安,景気後退懸念にあたり,安定した内需の重要性を認識した向きも多いのではないでしょうか。

 金融不安の後,世界の実体経済が停滞して,加えて円高の進行で頼みの外需も急速にしぼんでいます。今後立ち現れるであろう実体経済の悪化懸念は,米国,欧州に留まらず,アジアをはじめ世界中に飛び火しています。また今後,更なる円高も予想され,ますます輸出は厳しくなる一方です。これらを危機と感じるのも,外需依存が強すぎ内需を育成しなかったツケが回ってきたのです。
 いまこそ,企業が「顧客満足」を高め,「売上」を高め,「利益」を確保するために使われてきた「マーケティング」を,内需拡大という社会構造の変革をもたらすために活用すべきであります。

 関連ブログ

  マーケティングの理論と実務 4

  マーケティングの理論と実務 2

  マーケティングの理論と実務 1


▼関連HP

エリアマーケティング講座
   http://kobayashi.clever.mepage.jp/area/area_index.htm   

⇒ 産能大セミナー エリア担当者のためのマーケティング戦略実践




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