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エリアマーケティング 

地域性に対応のマーケティングを考える

◆コンパクトシティへの取り組み

 人口減少が進んでいる地方都市では,バスや鉄道などの公共交通機関の路線の維持が難しくなっている。田舎では,都市計画がきちんと定められていないことから,家が低密度に分散しているという状況を多く見かける。
 そのため,バスなどの公共交通機関自体が採算を取れず,路線がありません。また,既存のバス路線があるところでも,バスは通学の高校生のる料金収入に多くを頼ってるが,学生数の減少から,路線の維持が難しくなってきている。
 特に中山間地帯では,隣の家まで車で5分以上かかるというように,過疎化が進み,地域での生活は成り立ち難くなっている。
 そこで,高齢化が進み人口減少が著しい地方都市では,「町を意図的に縮める」という政策がこれから必要になってくる。
 青森市に見られるように,積雪地域の高齢者世帯では冬の雪かきができず,また,行政も雪かきの費用を賄い切れなくなっているのことから,郊外に住むお年寄りなどを中心部に集める,都市のコンパクト化を図る動きも見られる。


◆地域再生・行政に頼らない「むら」おこし--鹿児島・大隅半島「やねだん」・1

 
 全国各地の商店街が空き店舗を抱え,衰退の途にある。これと同様に,多くの地方集落では,「商店街の歯抜け現象」ならぬ,空き家が目立つ「民家の歯抜け現象」が発生してる。
 特に中山間地帯では,隣の家まで車で5分以上かかるというように,過疎化が進み,地域での生活は成り立ち難くなっている。

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過疎集落再生の事例-鹿児島県鹿屋市串良町の柳谷(やねだん)集落

 鹿児島県鹿屋市の過疎集落「柳谷」(地元の呼び方は『やねだん』)での,行政に頼らない村おこしへの取り組み,が成果をあげている。

 やねだんで村おこしの取り組みが始まったのは約14年前。やねだんでは,一時期,家主が亡くなるなどした空き家が15軒を数えた。廃屋に見知らぬ人が住み着く事件もあった。何か手を打たなければならない。そこで浮かんだアイデアが芸術家の招聘である。防犯対策や地域の文化振興に向け,空き家に芸術家に住んでもらおうと目論んだ。空き家に芸術家が住めば集落がにぎわい,やねだんの魅力を発信してくれるだろう。入居者をインターネットなどで募った。

 所有者の了解を得て,住民二十人ほどが痛んだ空き家を修繕した。まだ使えそうな冷蔵庫などの家財を磨き上げ,庭を覆う草を刈った。
 画家のほか陶芸家,写真家,彫刻家,ガラス作家がやって来た。いま,芸術家六人が,やねだんに住み活動している。
 息を吹き返した空き家は「迎賓館」と呼ばれている。芸術家たちの住まいとアトリエ,ギャラリーも兼ねる。

 公民館は,畑帰りのお年寄りが一息つく場所にもなっている。口にはしないが,「芸術家は食えない」と気にしている節もある。さりげなく泥付きのダイコンやハクサイを置いていく。

 公民館の隣にある「ギャラリーやねだん」は,長くシャッターを閉じていた元スーパーだ。そこを芸術家たちは改装し,作業台や陳列棚も作った。ここで作品を展示販売している。そして,学校帰りの子どもたちが画用紙に向かい,ろくろを回す。
 
 芸術家たちは町内会費を免除された町内会準会員。その代わり,ギャラリーでの売り上げの一割を集落に納める決まりだ。最近,やねだんの活発な地域おこしを視察に訪れる団体が増えている。作品の売り上げを伸ばすチャンスでもある。


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 やねだんでは減り続けた人口が2008年,前年の285人から301人へと,増加に転じた。
Uターン組に加え,全国から芸術家が移住した結果だ。この年だけで4家族14人(うち小学生以下8人)が移り住み,集落で5年ぶりとなる赤ちゃんも2人誕生した。
 だが将来的には,人口減は避けられない。集落は10年後の人口を280人,高齢化率44%と予想している。現在,人口に占める20,30代の割合は約2割,60代以上は約4割。農業従事者が大半で,畜産も盛んである。

     出典:やねだん  http://www.yanedan.com/ 
        『地域創生 2007年版』鹿児島国際大学地域創生学科

関連HP 県民性-風土記

   
エリアマーケティング実践セミナー産能マネジメントスクール
 -「地域対応のマーケティング」が求められる時代です
    http://seminar.hj.sanno.ac.jp/s/3097

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