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地域性に対応のマーケティングを考える
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 ┃★┃『商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道
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『商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道』
         (新雅史(あらた・まさふみ)著/光文社新書・777円)

 『商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道 』は,5月20日に初版8千部でスタートし、すでに2回増刷。現在までの発行部数は1万4千部というベストセラー。


 全国約1万7百の商店街の,大半は住宅地に隣接した近隣型商店街である。極めて近代的な存在である商店街は、どういう理由で発明され、そして、繁栄し、衰退したのか?。 よく言われるように、郊外型ショッピングモールの乱立だけが、商店街衰退の原因なのか?
 さらに、地域コミュニティの要となる商店街の再生には、どういう政策が必要なのか?膨大な資料をもとに解き明かす、社会学者による考察。



 本書は昭和48年生まれの社会学者新雅史氏が、今ある商店街は伝統的でも自然発生的でもなく、昭和期以降、人工的に形成されたきわめて近代的な存在であると論述している。

 大正から昭和初期にかけて、農村から都市への人口流入が激しくなったが、工場などで雇用労働者として働けたのは、実は少なかった。多くは家族経営の零細小売業者となり、その無秩序な増加は当時、大きな社会問題とされた。

 その解決策として生まれたのが,商店街という構想だった。個々の小売業者を専門店化し、一定の地区ごとに束ねれば、質の高い消費空間が生まれ、地域の中核になる。戦時統制経済や戦後の関係法整備などの成り行きもあって、全国に多くの商店街が生まれた。

 著者は,高度成長期まで隆盛をきわめた商店街が崩壊に転じた年を、オイルショックの1年後、セブン-イレブンが日本1号店を出した1974(昭和49)年としている。そして,近代家族モデルと日本型政治で成り立った商店街は、両者の行き詰まりで自壊していった,と論じている。

 衰退にはしかるべき理由・原因がある。それを探求することで、再生への課題が自ずと浮かびあがってくる。こうした観点かられからの商店街再生を論じるに当たり参考となる書である。

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